wisの田中英光「離魂―太宰治との日々」

再生時間:

01:13:42

チャプター数:

3

図表の数:

0

出版社:

響林社

作品紹介

太宰治の弟子による隠れた名作が音声に!無軌道な人生を生きる男の姿。田中英光は、「オリンポスの果実」で知られるが、太宰治、坂口安吾らとともに無頼派作家に名を連ねる。太宰に弟子入りし、その死に衝撃を受け催眠剤中毒が悪化、太宰の墓前で後追い自殺をした。坂口は、"太宰も田中も半獣神で半貴族で、その壁にぶつかって自滅したようなものである"――と書いている。 この「離魂」では、36歳にして初めて肉体の恋を知った「私」が、若い愛人との情欲におぼれ、強力催眠剤と酒とで泥酔して狼藉を働き、女の多淫多情に嫉妬し、女に翻弄され金を巻き上げられるなどの無頼な日々が描かれている。自殺1年前の太宰の仕事部屋を女連れで訪ねた「私」は、一緒に死んだT子さんらと始まった酒盛りと太宰のお道化ぶりに、彼(文中「津島治」)の、死に憩を求めている姿に気づく。しかし、愚鈍で無力な「私」にはどうする力もない。太宰治に傾倒した巨漢の無頼派作家の忘れられかけた名品――。ちくま文庫『短篇礼讃―忘れかけた名品』所収。

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名作文学

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