六年生の夏子は、雨がふるたびに不機嫌になっていました。
それは、自分の長靴が欲しいと思いながらも、母が一人で支える貧しい家庭環境を思うと、口に出してねだるわけにもいかなかったからです。
細かな気遣いと思い切ったサプライズで子どもたちを喜ばすのが好きなお母さんは、そんな夏子の気持ちにちゃんと気付いており、ある日とつぜん長靴を買ってきて、玄関に置いておくのでした。
夏子は大喜びし、うきうきした気持ちで長靴を履いて学校に行くのでしたが……。
テレビドラマ化もされた、心温まる児童文学です。
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