二大名著『人を動かす』『道は開ける』に先立って書き上げられた リンカーンの人生から自己変革と人間関係の原則を説き起こす名著 本書は、ロンドンに滞在中のデール・カーネギーが、モーニング・ポスト紙の連載記事に触発され、1932年に書いた第16第アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンの伝記である。 その連載記事は、彼の度重なる失敗、貧困、悲劇的な結婚生活という個人的な側面に焦点を当てて書かれたものであった。奴隷解放宣言、「人民の、人民による、人民のための政治」という言葉で有名なゲティスバーグ演説など、今日においても政治手腕が高く評価されるリンカーンの人生も決して、順風満帆ではなかったのである。 不遇な青年時代を過ごしたリンカーンがどのように苦難に対処し、自己変革を行っていったのか、また、どのように人の心をとらえて、動かしたのか――カーネギーの長年にわたる丹念な研究と調査が、人生を切り開くための自己変革と人間関係の秘訣を解き明かす。