オーディオブックで聴くのに相応しい、ビジネスの名著5選をご紹介します。名経営者が語る経営の哲学から、ビジネスに必要な交渉術の極意まで、すべてのビジネスパーソンに役立 つラインナップです。
オーディオブックで聴くのに相応しい、ビジネス書の名著
後世にまで語り継ぎたい、ビジネス書のオーディオブックを紹介します。
皆さんは、ビジネス書を読むときに、目次に目を通した後、結論だけ流し見るという読み方をしていませんか?効率的にビジネス書を読むには効率的ですが、今回はオーディオブックでじっくり聴くのに適した、ビジネス図書の名著を集めてみました。
多くのビジネス書は、どう実行すれば良いのかという戦術にスポットが当たっているものが多くなっています。しかし、これからの時代はAIが進み、人生100年時代ともいわれる長寿社会です。まずは、どう生きれば良いのか、という戦略にスポットを当てる必要があります。
今回ご紹介するのは、名経営者が語るビジネスパーソンに贈る人生の哲学書や、400万部を超えるベストセラー書など、何回も読み直せるビジネスの名著です。
テキストで読むとついつい読み飛ばしてしまいますが、オーディオブックを通して耳からじっくり聴くことで、より内容を深く理解出来ることでしょう。
ビジネス書の名著~こんな人におすすめ~
今回ご紹介しているビジネス書は、これから社会に出る学生や、キャリアを築いてきた中堅のビジネスパーソンまで、幅広く読んで欲しいタイトルとなっています。こんな人におすすめしたいという、シチュエーションを紹介します。
これから社会に出る学生向け
今回紹介しているビジネス書は、小手先のテクニックではなく、どう仕事をしていくか、どう生きるかという根源的なテーマにスポットを当てたものが多くあります。
これから社会に出ていくにあたって、最初に必要になるのは、どう進んでいくかという羅針盤です。ここで紹介する本は、人生の方向性を決めるために、役に立つでしょう。
- 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
- 10年後、君に仕事はあるのか?
- チーズはどこへ消えた?
新卒1~3年めの若手ビジネスパーソン
社会に出て新卒1~3年目の若手ビジネスパーソンは、仕事や社会での振舞い方などを覚えて、自分の頭で考える余裕が出来る時期です。数年の社会人経験を経ると、会社や社会に対して“何かおかしいぞ”という違和感を持つ部分も出てきます。
仕事を覚えるのに一生懸命だった若手の時期を終えるにあたって、これから社会にどう向き合えば良いかを、検討するカギになるでしょう。
- 武器としての交渉思考
- 心。
- 10年後、君に仕事はあるのか?
30代以降の管理職&エキスパートのビジネスパーソン
大きな仕事もいくつか任されるなど、責任ある立場で事業経験を経た後、大きな壁にぶつかるの30代以降のビジネスパーソンです。壁にぶつかったときの基本は、初心に立ち返ること。今回紹介するビジネス書には、名経営者とうたわれる人物による“基本に立ち返るために必要なこと”を説いた書籍もあります。
何度も聴き返すことで、前に進む力が出てくるかもしれません。
- 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
- 心。
- チーズはどこへ消えた?
ビジネス書:おすすめオーディオブック
ビジネスシーンにおいて、本質的に役に立つオーディオブックをご紹介します。
第一線で活躍するビジネスパーソンにこそ、読んでほしい
本書は、元USJ執行役員として、USJの業績をV字回復させた森岡毅氏が、就活を迎える娘に向けて書いた手紙のように“
働くことの本質”を語った本です。やりたいことがない時は、どうすれば良いか。自分の強みはどう見つければ良いのか、年収はどのような法則で決定されるのか。就活生や第二新卒の若手にとって、ビジネスにおける本質的な内容が語られていきます。
若手ビジネスパーソンにとって、とても参考になる本ですが、あえて第一線で活躍するビジネスパーソンにこそ、読んでもらいたい書籍です。
ビジネスシーン においては、上司や組織から、ちゃぶ台をひっくり返されるなど、理不尽な対応を受けることが少なくありません。しかし、そういった生々しいビジネスの現場は、ビジネス書で語られることは少ないのです。
本書では、森岡氏がUSJに入社する以前、P&Gで目覚ましい活躍を遂げるまでの辛く、苦しい経験がリアルに語られています。
絶対に失敗すると分かっているプロジェクトの責任者にされた森岡氏は、どうプロジェクトに向き合ったのか。そして、北米市場においてブランドマネージャーに就任した後、毎日血尿が出るほどのプレッシャーにさらされ、さらにチームメンバーからも嫌がらせを受ける毎日を、どう乗り切ったのか。
辛く、苦しいビジネスの現場を、実際にどう乗り越えたかという実体験談は、まさに今第一線で活躍するビジネスパーソンの骨身に染みる内容になっています。
- 著者:森岡毅
- ナレーター:和村康市
- 再生時間:08:45:58
営業にも接客にも、あらゆる仕事に役立つ交渉術
ビジネスの現場では、上司、部下、取引先といった利害関係者といかに上手く交渉して、こちらに良い条件を引き出すかが、重要になってきます。重要な意思決定権を持つ管理職の立場であったり、仲間を集めて起業しようとする起業家の立場であれば、なおさら重要です。
本書では、エンジェル投資家、コンサルタントなど多彩な顔を持つ瀧本哲史氏が、ビジネスのシーンでいかに交渉を上手く進めるかを、徹底的に解説しています。
交渉は”
自分の立場ではなく相手の利害に焦点を当てる”という交渉術の基本を紐解いて、交渉を有利に進めるためには事前の準備が重要であると語っています。事前にどう情報を集めるべきか、有利に進めるために持っておくべき“バトナ”とは何か?交渉を決定づける最初のアンカリングなど、交渉の基本から、実践で使えるハウツーが詰まった内容です。
さらに、交渉の過程においては、相手が非合理で理不尽な人物の場合もあります。そういった非合理な相手と交渉する際は、どうしたら良いかも合わせて、解説されています。
著者の瀧本氏は、マッキンゼーでのコンサルタント経験を経て、20代にして、多額の負債を抱えていた日本交通の経営再建に取り組んだ実務家でもあります。2019年に享年47歳で亡くなるまで、一貫して日本の若者たちに、仲間を集めて世の中を動かすための武器を配ってきました。本書の中でも“本当に世の中を動かそうと思うのであれば、いまの社会で権力や財力を握っている人たちを味方につけて、彼らの協力を取り付けることが絶対に必要となる”と語っています。
世の中を変革したいと思う若者、そして自分が働く現場でも小さな変革を起こしたいと思うビジネスパーソンに、是非読んでもらいたい一冊です。
- 著者:瀧本哲史
- ナレーター:矢島雅弘
- 再生時間:07:14:48
経営の神様、稲盛和夫氏の経営哲学
稲盛和夫氏は、京セラや第二電電(現KDDI)といった大企業を設立し、名経営者とうたわれています。安泰の地位を築いていたのにも関わらず、78歳にして倒産寸前だった日本航空の再建に取り組み、見事成功させ、経営の神様ともいわれる経営者です。
稲盛氏が日本航空を復活させたのは、アメーバ経営と言われる稲盛氏の経営手法を取り入れたの が一因と言われています。しかし、本書では
実践的な経営手法ではなく、経営に必要な哲学ー、心が大切だということを説いています。
本書では、自分よりも他人を思いやる利他の心をもって、困難に遭遇したときでも、あきらめずに一歩を踏み出すことが大切であると説きます。当たり前のように感じてしまうかもしれませんが、この当たり前を、困難な状況にぶち当たったときも、忘れずに実践することが大切なのです。
京セラやKDDIという、誰もが知る大企業の創設にかかわった稲盛氏の経営人生は、困難の連続だったといいます。困難にぶち当たったときに、感謝と利他の心を忘れずにどう経営に向き合えってきたのか。稲盛氏のことばでつづられる本書には、深い重みがあります。
- 著者:稲盛和夫
- ナレーター:茶川亜郎
- 再生時間:04:43:20
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これからの時代を生き抜くための設計図
前著「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」にて、ある分野で100人に1人のプロになることが出来れば必ず食えると、これからの時代の生き抜き方を説いた藤原和博氏。100人に1人のプロになった後は、別の分野で100人に1人になることで、1万人に1人になれる。具体的なロジックに裏打ちされた藤原氏の主張は、堀江貴文氏など多くの著名人に絶賛されています。元リクルート社フェローを経て、都内初の民間出身の校長となった藤原氏。若者に向けて、社会を生き抜くための指針となる本を多数出版しています。
本作「10年後、君に仕事はあるのか?」では、これからの時代、どういう生き方をすればキャリアを築いていけるのか?AIの到来や人生100年時代と言われる寿命の長期化を背景に、より本質的な人生との向き合い方を語っています。
これから必要になる”生きるチカラ”とは?藤原氏は、基礎的人間力を土台にして、情報処理力と情報編集力を積み上げることが重要だと説きます。
情報編集力が高い人間になるにはどうしたら良いのか、これからの時代を生きるすべての人にとって、土台となる知恵が詰まった一冊です。
学生の人たちや若手ビジネスパーソンはもちろんのこと、これからキャリアチェンジを考える管理職やエキスパートなどの中堅人材にも、役立つ本となっています。
- 著者:藤原和博
- ナレーター:福田結巳
- 再生時間:05:14:55
400万部を超えるビジネス書の名著
心理学者のスペンサー・ジョンソン氏による「チーズはどこへ消えた?」。2000年の発行から今にいたるまで、累計400万部を売り上げる大ベストセラーです。全91ページで1時間もかからずに読み切ることの出来る本作ですが、今の時代を生きるビジネスパーソンにとって、大切なヒントが詰まっています。
登場人物はねずみ2人と2人の小人。彼らは毎日チーズを探し求めて、迷路の中を走り回っています。ある日、ステーションCという場所で大量のチーズを発見します。喜んでチーズを食べ続ける彼らですが、いつしかチーズはなくなってしまいます…。
”チーズがなくなる”という変化が起こった時、すぐさま違う場所にチーズを探しにいくねずみたちに対して、小人たちは「これは何かの間違いだ」となかなか現状を受け入れようとしません。ねずみと小人たちに訪れたこの事態は、今までの常識が転換する、これからの時代の変化に重なります。
大きな変化が起こったとき、そのことをすぐ察知できるか、受け入れられるのか、それとも現状を受け入れたくないという恐怖のあまり、目をつむってしまうのか。
ねずみ2匹と小人2人の行動は、これから起こる大きな変化に、ビジネスパーソンはどう対応すればよいのか、そのヒントを示唆してくれます。
”
1時間で読めて10年間役に立つ永遠のロングセラー”というコピーの通り、長い間繰り返し読み返したくなる名著です。
- 著者:スペンサー・ジョンソン,Spencer Johnson (原著),門田美鈴(訳)
- ナレーター:市村徹
- 再生時間:01:53:03
おすすめビジネスオーディオブック まとめ
今回は、すべてのビジネスパーソン、そしてこれからビジネスパーソンになる若者に読んで欲しいビジネス図書の名著を紹介しました。
じっくりと耳から聴けるオーディオブックは、長年受け継がれる名著に触れるのに適したツールです。
ここで紹介した5作品以外にも、じっくりと聴いてほしいビジネス書が、たくさんラインナップされています。
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