世界的企業である「京セラ」、そして「KDDI」の創業者である稲盛和夫氏。その稲盛氏の語る人生哲学は、老若男女を問わず多くの人の心を打ちます。そのエッセンスを凝縮した一冊がこの『生き方』です。お手軽な自己啓発ではなく、稲盛氏はあくまで誠実に、正面からこの命題に挑みます。現在は、混迷を極めている時代とも捉えられます。人々が何を目標に生きていくのかわからず、行き場をなくしている時代。日本で暮らす上では食料の確保はでき、生活も安定している。自由も手に入れ、どこにでも行くことができる。そんな人たちでも、やりたいことが見つからず、世間をさまよい、中には犯罪に手を染めてしまうものも出てきています。そんな時代に打ちたてる「生き方」という杭。「人間は何のために生きるのか」という根本的な問いに向き合い、哲学を持つことで、大きな夢をかなえること、そして確かな人生を歩むことへの道筋を描き出します。