メディアでは語られない中国の実像を元・中国大使が暴く、14万部のベストセラーがオーディオブックで登場!
商社マンとして30年、中国大使として2年半にわたり中国と付き合い、習近平政権を知り尽くした丹羽氏が、 政財界トップの性質や思惑、はては国境近くの庶民や少数民族の生活実態まで、 “病める中国”の姿をレポートした、この国を最も深く理解できる一冊です。
いまや世界一の貿易額、世界第2位のGDPを誇り、 「日本なしでもやっていける」という態度を見せ始めた中国。
しかし、経済的に勢いづいているのは確かだが、 その内実は数々の難問に直面している、と丹羽氏は指摘します。
拡大する都市と農村の経済格差、国有企業の杜撰な経営体質、 テロや暴動が絶えない少数民族問題、要人たちの汚職と不正蓄財……。
そうした中国国内の真実は、報道を通じて知られているようでいて、意外と情報は流れていません。 感情論だけが先走り、隣国を正しく見据えられていないのではないか。 この状況に危機感をもった前中国大使が、ついに沈黙を破り、退任後に中国の内情を明らかにしたのが本作です。
政治的基盤がまだ不安定な習近平政権の現実と未来、 ロシアと連携を深める彼らのねらい、 相次ぐウイグル族の爆弾テロの背景など、そのトピックは広範囲にわたります。
「彼の国を決して侮ってはいけない。しかし、過剰にひるむ必要もない。」
「中国の弱みに石を打て。 彼らに資することはやめ、彼らを利する戦略をもて。」
中国の情勢を内側から見つめ続けてきた元大使ならではの鋭い指摘に満ちた、 メディアでは語られない中国の本当の姿を理解できる一冊です。