戦後70年、先の大戦を論じる時に日本では様々な「戦争責任」が語られる。 しかし、そこで誰も表立って触れない論点が、戦後最大のタブーともいわれる「アメリカの戦争責任」だ。 原爆投下の目的が戦争終結を早めるためだった、という言説はどこまで正しいのか。 「ポツダム宣言」をめぐる米ソの攻防、削除された「天皇条項」など当時の資料を渉猟しながら、 「日本を降伏させないこと」をアメリカが考えるようになった驚愕の経緯を著者は描き出していく。
そうした問題を両国が直視し、互いの過ちを知ってこそ、真の日米友好の礎が築かれるはず。 気鋭の作家が自らの覚悟を込めた一書。