◎ 内容紹介 私たちは日々、五感 ――視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚――からたくさんの情報を得て生きている。 中でも視覚は特権的な位置を占め、 人間が外界から得る情報の八~九割は視覚に由来すると言われている。 では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、 身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか――?
美学と現代アートを専門とする著者が、視覚障害者の空間認識、感覚の使い方、体の使い方、 コミュニケーションの仕方、生きるための戦略としてのユーモアなどを分析。 目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことそのものを問い直す。
◎ 目 次 【まえがき】 【本書に登場する主な人々】 【序 章】見えない世界を見る方法 【第1章】空 間 ―― 見える人は二次元、見えない人は三次元? 【第2章】感 覚 ―― 読む手、眺める耳 【第3章】運 動 ―― 見えない人の体の使い方 【第4章】言 葉 ―― 他人の目で見る 【第5章】ユーモア ―― 生き抜くための武器