「3万2000人の心が変わったから、JALは生まれ変わったのです。」 倒産から2年8カ月で再上場を果たし、驚異的な速さで進んだJALの再建を取材したノンフィクション『心は変えられる』が登場。 JALが行った「意識改革」は、昨今の厳しい経営環境下で働くすべてのビジネスパーソンに役立つことだろう。
倒産から3年も経たずして再上場を果たした日本航空。 この驚異的なスピードで再生できたのは、 京セラ名誉会長の稲盛和夫流の「意識改革」があったからだ。
その意識改革の中で、会社、組織、人、そして一人ひとりの心が変わり、 JALは生まれ変わったのだ。
JALの再生は奇跡的だとも表現されるが、そこには奇跡も魔法もなかった。 JALの役員から社員まで、一人ひとりの心に変化が生じ、意識が変わり、 行動が起こり、組織を動かし、仕組みが回り始めたことがスピード再生を実現させたのだ。
本作品は稲盛和夫とJAL社員たちが過ごした約1100日にわたる再生の証言集だ。
人はそう簡単には変われないが、必ず変わることができる。
社員の意識がなかなか変わらないと悩んでいる企業のリーダーの人、 働くことの意味を考えたい、よりよい人生を送りたいと思っている人にとって、 JALで起こった意識改革は、多くのことを気づきを与えてくれるだろう。