「家族はすばらしい」は欺瞞である。
日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、 そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。
しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。 実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。 それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。
一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、 口を開けば家族の話しかしない人もいる。 そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」 「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。
家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。