ひとり怪談 ~ファンキー中村の怪奇独話~ 第十五話「頭骨(とうこつ)の授業」 悪質犯罪、孤独死、集団自殺― 怪談もまた現代の闇を映し出す鏡である。 多くの怪奇現象に遭遇し続けてきた怪談師・ファンキー中村は言う「怪談は人の死であり、現世に対する命の叫びでもある」と。 その言葉を裏付けるかのような彼の周りで起こる不可思議な現象の数々は、人間がそこに生きていたという証と、 私達も彼らと同じ人間という生き物であることを強く思い知らされる。 体という物体がなくなり、思念だけが残ったモノたちはどこへいくのだろう。 そんなモノたちの思念の数々をファンキー中村自らの語りで思う存分感じていただきたい。
最後に、これだけは誤解しないでいただきたい。 怪談とはただの怖い話ではなく、恐ろしくも悲しく、とても後ろめたい話なのだ。
■商品内容 何度も転校を繰り返していた小学生の頃 、ある小学校ではじめて担任の先生が男性になった。 そして理科の先生でもあるその担任が、こんなことを言った。「人間の骨を見たことあるか?」 その出来事は数日前に見た不思議な夢と奇妙にリンクし、その後「人間の骨」に関する奇怪な出来事が次々と起きていく…