ひとり怪談 ~ファンキー中村の怪奇独話~ 第四話「銀のアメ車」 悪質犯罪、孤独死、集団自殺― 怪談もまた現代の闇を映し出す鏡である。 多くの怪奇現象に遭遇し続けてきた怪談師・ファンキー中村は言う「怪談は人の死であり、現世に対する命の叫びでもある」と。 その言葉を裏付けるかのような彼の周りで起こる不可思議な現象の数々は、人間がそこに生きていたという証と、 私達も彼らと同じ人間という生き物であることを強く思い知らされる。 体という物体がなくなり、思念だけが残ったモノたちはどこへいくのだろう。 そんなモノたちの思念の数々をファンキー中村自らの語りで思う存分感じていただきたい。
最後に、これだけは誤解しないでいただきたい。 怪談とはただの怖い話ではなく、恐ろしくも悲しく、とても後ろめたい話なのだ。
■商品内容 少し前、アメ車のショップをやっていた時、頻繁に店に 通う大手ゼネコンの現場監督がいた。 なかなかお目当ての車が見つからない彼であったが、ある時店にあった新しい車の写真を見て強く心を惹かれてその場で購入を決めた。 しかし、それからしばらくも経たないうちに彼から電話があり、彼の様子はどうやら少しおかしいようであった。 話を聞いてみると、どうやら車の中で寝ているときに奇妙な出来事が起こったという。 そこで、その車のことについて詳しく調べてみると、そこには驚くべき過去が隠されていたのだった。