ひとり怪談 ~ファンキー中村の怪奇独話~ 第五話「おいらんの川」 悪質犯罪、孤独死、集団自殺― 怪談もまた現代の闇を映し出す鏡である。 多くの怪奇現象に遭遇し続けてきた怪談師・ファンキー中村は言う「怪談は人の死であり、現世に対する命の叫びでもある」と。 その言葉を裏付けるかのような彼の周りで起こる不可思議な現象の数々は、人間がそこに生きていたという証と、 私達も彼らと同じ人間という生き物であることを強く思い知らされる。 体という物体がなくなり、思念だけが残ったモノたちはどこへいくのだろう。 そんなモノたちの思念の数々をファンキー中村自らの語りで思う存分感じていただきたい。
最後に、これだけは誤解しないでいただきたい。 怪談とはただの怖い話ではなく、恐ろしくも悲しく、とても後ろめたい話なのだ。
■商品内容 海外の大きなレースで優勝したレーシングカーを国内 の様々のディーラーで展示することになり、その搬送を担当することになった。 搬送先へ向かう途上、明け方早くに出発した彼は突然の睡魔に襲われ、偶然見つけた駐車スペースにトラックを止め少し眠ることにした。 そして眠りに入りかけたその時、トラックを叩く音がした。周りを見てみるが誰もいない。 しかしその音はどんどん激しくなり、怖くなった彼は急いでトラックを発車させサイドミラーで後ろを確認してみると… そこにはトラックのテールランプで真赤に照らされた無数の人影が見えた…