ひとり怪談 ~ファンキー中村の怪奇独話~ 第九話「第3世代携帯」 悪質犯罪、孤独死、集団自殺― 怪談もまた現代の闇を映し出す鏡である。 多くの怪奇現象に遭遇し続けてきた怪談師・ファンキー中村は言う「怪談は人の死であり、現世に対する命の叫びでもある」と。 その言葉を裏付けるかのような彼の周りで起こる不可思議な現象の数々は、人間がそこに生きていたという証と、 私達も彼らと同じ人間という生き物であることを強く思い知らされる。 体という物体がなくなり、思念だけが残ったモノたちはどこへいくのだろう。 そんなモノたちの思念の数々をファンキー中村自らの語りで思う存分感じていただきたい。
最後に、これだけは誤解しないでいただきたい。 怪談とはただの怖い話ではなく、恐ろしくも悲しく、とても後ろめたい話なのだ。
■商品内容 携帯電話は、世の中に誕生してから現在まで何世代もの 進化を遂げてきている。 以前使っていた古いタイプの携帯電話を整理していた時、なんと鳴るはずのないその携帯電話の着信音が鳴ったのだ。 そこに表示された電話番号を思い返し、その主の実家に電話をかけてみるのだった。そしてその日はなんと…