ひとり怪談 ~ファンキー中村の怪奇独話~ 第十四話「ゲーム機」 悪質犯罪、孤独死、集団自殺― 怪談もまた現代の闇を映し出す鏡である。 多くの怪奇現象に遭遇し続けてきた怪談師・ファンキー中村は言う「怪談は人の死であり、現世に対する命の叫びでもある」と。 その言葉を裏付けるかのような彼の周りで起こる不可思議な現象の数々は、人間がそこに生きていたという証と、 私達も彼らと同じ人間という生き物であることを強く思い知らされる。 体という物体がなくなり、思念だけが残ったモノたちはどこへいくのだろう。 そんなモノたちの思念の数々をファンキー中村自らの語りで思う存分感じていただきたい。
最後に、これだけは誤解しないでいただきたい。 怪談とはただの怖い話ではなく、恐ろしくも悲しく、とても後ろめたい話なのだ。
■商品内容 かつて昭和の時代、ある空き物件を利用して仲間の協力 を得てゲームセンターをオープンした。 その当時大流行していたあるゲーム機をなんとか手に入れたいと思っていた時、 ひょんなことから一台だけ、中古ではあるがそのゲーム機を手に入れることができた。 しかしその少し後、ある朝いつものように店へ行くと、そのビルの警備員からおかしなことを言われた。 そしてそれから、奇妙な恐ろしい出来事が起こるようになる…