CONTENTS (1)魔女の戯言と悪妻の企み・・・
(2)裏切り・・・
(3)王殺し、友殺し・・・
(4)悪霊の予言・・・
(5)破滅・・・
『お前の問いに応うは我らか、それとも我らが主、すなわち悪霊か』
欲が為、暗い破滅の道へと人が転がり落ちていく様を描いた作品。 さまざまな戯曲や物語の下敷きになっている本作では欲と理性の狭間で揺らぐ心が生々しく描かれている。
マクベスと言えばあまりに有名な三人の魔女。 マクベスに進言し、破滅の道へと誘ったのは、悪の誘惑か。それとも自明の必然か。 魔女の箴言に人間マクベスの心は揺れる。
進みては二度と戻れぬ道へと足を踏み入れたマクベスに待ち受ける破滅の末期の最中。 ひと時、武将としてのプライドと欲に冒され、魂の拠り所を亡くした心の奥底から、声がほとばしる。 「マクダフ。お前と争いとうない」 忠義を誓った先王を始めとし、盟友バンクォー、その家族らを次々とその手に掛け、 血塗られた王座を手にしていったマクベスを本当に殺したのは・・・。 編集者からひと言 本シリーズは、ラム姉弟『シェイクスピア物語』をもとに、シェイクスピアの原典にある詩を加え、再編集。必要な箇所を抑えた編集で、シェイクスピアの世界を楽しみながら手軽に知ることができます。
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