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50分でわかるヘンリー四世 -シェイクスピアシリーズ16-

著者:

ウィリアム・シェイクスピア,

ナレーター:

再生時間:

00:48:50

チャプター数:

6

図表の数:

0

作品紹介

CONTENTS (1)ヘンリー四世・・・

(2)ばか騒ぎ・・・

(3)改心・・・

(4)決戦・・・

(5)手柄と名誉・・・

解説 「……あらよっと。まったくちくしょうめ。 あのとき死んだふりして、死骸の偽物にならなけりゃあ、あの武者にむちゃむちゃにされてたにちげえねえ。 偽物? いいやウソだ、偽物にはなっちゃいねえ。 死ぬことこそ、偽物になるってことよ。 なぜって、命のない人間は、人間の偽物だからな。 ちっと死んだふりして、生き残ったってんなら、そいつは偽物でもなんでもねえ、ご立派な人間そのもの。 勇気の一等だいじなところは、見極めだ。その見極めどころのおかげで、おれは命拾い。」

英国史を扱ったシェイクスピア史劇のなかでも、一二を争う人気作(本作ではその第一部がメイン)。 イギリスの歴史を描いているものの史実とは異なるところももちろんあり、とりわけこの作品では実在しない〈フォルスタッフ〉が、喜劇史上でも屈指の人気キャラクタとして有名。

フォルスタッフはかっぷくよく背も図体もでかい老騎士で、痩躯の主人公ハル王子と対象的に描かれることが多く、 単純な悪者道化に留まらず、強くもあれば弱くもあり、若くもあれば老いてもいる、といった二面性を併せ持ち、愚賢・勇臆のみならず、正直者の嘘つき、死にながらも生きているという矛盾を孕みつつ、腰抜けに見えてもしたたかに生き延びる、どこか憎めない悪党でもある。 かたやハル王子は、うつけ者の振りをする嫡子という今ではよくある描き方だが、むしろその〈振り〉の巧さから、生真面目で熱い人物(今作ではホットスパー)よりも政治的に長けた人物として、庶民に近く親しみを抱かせて油断させつつ、それでいて権謀術数で人心を掌握できる有能な人物でもある。

コメディーとしての会話をのらりくらりと交わす言葉の裏側に、真実の言葉が隠されている。 編集者からひと言 本シリーズは、シェイクスピアの世界を判りやすいダイジェスト版として、楽しみながら手軽に知ることができます。

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