CONTENTS (1)動乱・・・
(2)白バラ家の趨勢・・・
(3)兄殺し・・・
(4)バッキンガム・・・
(5)悪事の末に・・・
解説 シェイクスピア初期の傑作で、稀代の悪党とされるリチャード三世が主人公。16世紀前半のマキャベリズムに影響を受けた専制君主を目指して、権謀術数に長けた人物が「目的のためなら手段を選ばず」権力欲を振り回す話。 この「リチャード三世」は、「ヘンリー六世」三部作に続く、シェイクスピア「第一・四部作(薔薇戦争もの)」の最後を飾る作品であるた め、上演する際も組み合わせられることが多く、イギリスではバートン&ホール、映画ではローレンス・オリヴィエ、本邦でも木下順二が一連の劇を合成させており、本稿でも一部「ヘンリー六世」の筋書きや台詞を採り入れている。 なおシェイクスピア原典ではエドモンドが末子とされているが、クィーチ版では史実通りリチャードが末の子に修正されている。またリチャード三世は、史実ではこうした残虐な人物ではなかったという説もある。 編集者からひと言 本シリーズは、シェイクスピアの世界を判りやすいダイジェスト版として、楽しみながら手軽に知ることができます。
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