宮澤賢治による童話。のちに推敲後『洞熊学校を卒業した三人』と改題された。
蜘蛛は、蚊やかげろうを食べ、至る所に網張り巡らせ巣を大きくしていった。しかしある時、狸に馬鹿にされ、あまりの悔しさに病となり、腹に貯めていた食べ物が原因で体が腐敗して雨に流されてしまう。 なめくじは、カタツムリやトカゲを得意な相撲で負かして食べ大きくなるが、得意な相撲で雨蛙に塩をまかれ、溶かされ食べられてしまう。 狸は、兎や狼を念仏でだまして食べ、体の中に泥と水がたまって死んでしまう。 なるほど、三人は地獄行きのマラソンをしていたのだ。
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