愛くるしい幼女の外見をしながらも 『悪魔』と忌避されるは、 帝国軍の誇る魔導大隊指揮官、ターニャ・フォン・デグレチャフ魔導少佐。 砂塗れの南方戦線から帰還するや否や、 待構えていた参謀本部より彼女に発令されたのは、胡散臭い『演習命令』。 それは、連邦領への極秘裏に遂行される越境作戦。 そこで目の当たりにしたのは……誰もが、ありえないと信じて疑わなかった連邦の参戦。 その幻想は、放たれる列車砲の一弾と共にかき消される。 帝国は、戦うしかない。世界の全てを敵に回しても。 もはや勝ち続ける以外に道はない。 その先にあるのは不朽の栄光か、栄光の残照か。 答えは、ターニャ・フォン・デグレチャフだけが知っている。 ※本作品は「幼女戦記 4 Dabit deus his quoque finem」を分冊し、第肆章/第伍章/第陸章/付録を収録したものです。