本オーディオブックは、全十三章からなる「自助論」の序文と最初の章
本オーディオブックは、1858年にイギリスで上梓された『自助論』の改訂版を現代語にて全文を完全新訳し、朗読したものである。
みなさんが正しい目的に向かって力いっぱい努力すること―、苦労や苦しみ、屈辱から逃れることも、他者からの支援や保護に頼りきることもなく、自分自身で活路を切り開けるように導くことだ。自分自身を助けることは、突き詰めて考えれば、周囲の人を助けることにつながる。
みなさんが正しい目的に向かって力いっぱい努力すること―、苦労や苦しみ、屈辱から逃れることも、他者からの支援や保護に頼りきることもなく、自分自身で活路を切り開けるように導くことだ。自分自身を助けることは、突き詰めて考えれば、周囲の人を助けることにつながる。
本書で取り上げたさまざまな実例――文学者や科学者、芸術家、発明家、教育家、慈善家、宣教師、殉教者たちの生き様―を見れば、それが分かるは ずである。
優れた人物が、自らの理想を追求するなかで失敗することはもちろんある。しかし、失敗しようと思って失敗したわけでもなければ、失敗してよかったと考えているわけでもない。よからぬことを追求して成功するのは恥ずべきことだが、理想を追求して失敗するのは名誉なことである。
しかし、理想を追求して成功するほうがそれよりもっといい。
どんな場合でも一番大事なのは結果ではなく、その目的であり、価値ある目的の実現に向けて注ぐ努力と忍耐、勇気、不屈の闘志である。
目次
監修者まえがき ~改訂版への序文~ PREFACE
序論
第1章 運命を切り開く自助の精神――NATIONAL AND INDIVIDUAL
●自分の運命は自らの行動で切り開く
●いつの時代も努力が歴史を作る
●熱意ある行動が人を動かす
●厳しい環境にあっても、努力と才能で道は開ける
●イギリス以外の国で成功した人びと
●ひたむきな努力は必要条件
●誠実な心を持つ者が自信と勝利を得る
●政治や文学の分野で活躍する富裕層
●支援や援助は素直に受け入れる