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自助論~新訳完全版~第十二章

著者:

サミュエル・スマイルズ/関岡孝平

ナレーター:

再生時間:

01:03:49

チャプター数:

8

図表の数:

0

作品紹介

第12章 手本の効用――MODELS

●子供を導く親の重要さ
●過去と未来をつなぐ現代のわれわれ
●有言実行が周囲を変える
●悪影響を退け、好影響に触れる
●多くのヒントが散りばめられた伝記
●誰でも人に影響を与える存在になる
●愛国心にあふれた有言実行者シンクレア

本文より抜粋
「繰り返し彼らの亡霊がわれらの前に現れる。
高貴な者たちだが、ひとりは血まみれだ。
ベッドのそばで、食卓のかたわらで、大きな顔して、
美しい視線と正しい言葉を投げつける」
―――ジョン・スターリング(イギリスの作家)
「子どもなら絞め殺すこともできよう。けれども行為はそうはいかない。行為は不滅の生命を持っていて、われわれの意識の中と外とで生きながらえるのだ」
―――ジョージ・エリオット(イギリスの女性作家)
「この世における人間の行いはすべて長く続く因果の連鎖の始まりであり、その連鎖の行き着く先は、どんなに先見の明がある者にも想像がつかない」
―――トーマス・ホッブズ(イギリスの哲学者)

手本は物言わぬ名教師である。実践的な学校であり、行動で示されるその教えは、言葉による説明よりも説得力がある。ことわざや格言もわれわれに進むべき道を示してはくれる。しかし、実際にわれわれを導いてくれるのは、具体的で現実的な無数の物言わぬ実例である。良い忠告にもそれなりの重みはあるが、言葉だけで実例が伴わなければ大きな効果は望めない。世間ではよく「私のするとおりではなく、私の言うとおりにしなさい」と言うが、現実に行われるのはその逆である。

人は誰しも、耳よりも目を通して学ぶことのほうが多い。自分の目で見た事実のほうが、読んだり聞いたりしただけのことよりもはるかに印象に残る。特に幼少時代はその傾向が強い。知識の取り込み口が主として目だからだ。

カテゴリ

生き方・人生論

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