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小泉八雲 「雪女」

著者:

小泉八雲

ナレーター:

再生時間:

00:17:17

チャプター数:

2

図表の数:

0

作品紹介

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が『怪談』の中で紹介した雪女伝説です。

武蔵の国のある村に、茂作と巳之吉という2人の樵が住んでいた。
この話のあった時分には茂作はすでに老人であったが、
見習いだった巳之吉はまだ若く18の少年であった。

たいそう寒いある冬の晩のこと、大吹雪にあった二人は近くの小屋に避難した。
その夜、顔に吹き付ける雪に巳之吉が目を覚ますと、小屋の戸は開かれていて、
部屋の内に、女、─ まったく白装束の女 ─、を見た。その女は茂作の上に屈んで、
彼に息を吹きかけた…。茂作は凍って死んでしまう。そして、女は巳之吉にも息を
吹きかけようと巳之吉の上に屈むが、しばらく巳之吉を見つめた後、笑みを浮かべ
こう囁く…。

「あなたは美少年だから、害しないようにしてやる。
だがもし今夜見たことを誰かに言ったら私はあなたのことを殺します」

その翌冬のある晩、家に帰る途中、巳之吉は一人の若い女に出会う。
名は、お雪という…。
二人は恋に落ち、お雪は嫁として巳之吉と暮らすようになる。

この『雪女』は小泉八雲が民話をもとに書いたものですが、
今あらためて内容にふれてみると、情景・心情描写がとても精緻で、
非常に優れた名作であることが分かります。
その後の「雪女」像の印象を決定づけた小泉八雲の有名な怪談物語を
本オーディオブックでお楽しみください。何か素敵な再発見を期待して。

小泉八雲(こいずみ・やくも)
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、米国でジャーナリストとして活躍した後、
1890年、東洋の神秘に興味を持ち来日。同年、英語教師として松江中学に赴任。
小泉セツと結婚。熊本第五髙等中学校(熊本大学の前身校。校長は嘉納治五郎)へ転任。
1896年、日本に帰化。「小泉八雲」と改名する。以来、東京帝国大学(夏目漱石の前任)、
早稲田大学で英文学を講じながら『怪談』等の英文による名作を執筆する。

カテゴリ

ミステリー・サスペンス・ホラー

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