オーディオブック シェイクスピアシリーズ第七弾
読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。
オーディオブックならではの圧倒的な表現力。
誰もが知っている"はず"のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。
「愛せども疑い、疑いつつなおも愛す男には・・・。おお、いかほどのひどい苦しみが」
水の都、国際都市ヴェニス。
華やかな街の中に渦巻くは愚かな人の欲。
勇敢な戦士オセローは、保守的なヴェニスにおいて、その肌の色から異人として受け入れられていた。数々の武勇がその街での彼の居場所を作っていき、その誉れは褐色の肌の色を問わずヴェニスの民によって認められていたはずだった。
しかしその裏に嫉妬に喘ぐ数々のヴェニスの軍人がいたことも事実。
いつの世も地位と名声を誰もが欲し、誰もが自らこそがそれに相応しいと思う。
力で上り詰めたオセローにとって、剣や拳や毒が人を殺める武器であったのに対し、 イアーゴーが用いた武器はただ、柔らかいハンカチと嫉妬の心であった。
この物語が本当に全てイアーゴーによって練られた復讐の筋書き通りだったのだろうか。
否、全ての登場人物の心の裏にある欲が織り成す猜疑のレースは、 ただその引き金を策士の指が引いただけに過ぎないのではないだろうか。
→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう
ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)
英国の劇作家・詩人。1592年~1612年ごろまで劇作家として活躍。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残す。
・Charles and Mary Lamb's TALES FROM SHAKESPEARE: OTHELLO edited by Yu Okubo translated by Yuka Akune