「家康の遺言」に秘められた水戸徳川家への密命とは何か? 幕末の尊皇攘夷思想のルーツに迫る歴史ノンフィクション。御三家水戸藩藩主・徳川光圀と親藩会津藩・保科正之は、いずれも徳川家康の孫にあたる。ほぼ同時代に生きたこの2人の思想が約200年後の幕末の動乱の中で、一方は攘夷派志士たちの精神的支柱となり、もう一方は、幕府に最後まで殉じるという選択に大きな影響を与える思想として深化していく――。さらに、藩財政破綻の危機を救い「改革は無血では成功しない」という教訓を遺した米沢藩の養子藩主・上杉鷹山。そして庶民が通う学校としては世界でももっとも古い閑谷学校を設立した池田光政など江戸の4人の名君の実像に迫る。歴史のダイナミズムを堪能できる1冊。
★第16巻も、巻末に著者・井沢元彦氏によるミニ講義を収録! audiobook.jpでしかお聴きいただけない貴重な音源です。★