肩書き無き県庁職員の痛快「お役所改革」記
佐賀県庁職員でありながら、行政発信の救急医療改革を全国に広める活動を続けている著者は、 県庁舎の席に座っていることも少なく、「そろそろクビか?」「はみ出し過ぎ」と揶揄される毎日。 それでもくじけずに目的に向かって歩いていくのは、 「助けを求める人がいる」「助けられる命がある」という現実を実際に目にしているからに他ならない。 自ら救急車に乗り込み、救急搬送に時間がかかるのは受けいれる病院探しのシステムが確立されていないことが 原因と知った彼は、周囲の反対と冷たい目にもひるまず、 県内の全救急車両にiPadを配備、病院とのネットワークを構築し、全国で初めて救急搬送時間短縮に成功する。
また、協力する人がほとんどいない中でドクター・ヘリ導入に奔走し、 すでに多くの命を救うことに成功している。 歴史好きで、幕末の志士に魅せ られ、地元・佐賀をこよなく愛する著者に、 県庁での肩書きはない。それでも、全国から講演を依頼され、「お役所仕事」変革のために走り続けている。 お役所版「半沢直樹」のような、痛快なエピソードも満載。 全国の公務員、またあらゆるビジネスマンの心に火をつける、情熱のノンフィクション!