山道（小学館の名作文芸朗読）

【小学館の名作文芸朗読】
大菩薩峠を目指す一人の旅人がいた。裂石の雲峰寺で、紳士や学生などの一行と出会い、談笑しながら一緒に峠を登ることになった。登山道を登りながら、科学と迷信についての論争で盛り上がりを見せる。萩原大菩薩峠の頂上に到着すると、制服姿の学生が案内役となる。学生の提案で、熊沢大菩薩までの尾根道を散策しながら、途中で昼食をとることに。学生は大菩薩連嶺一帯の地理に詳しく、南北で景色が全然違うことなどを説明してくれる。一行が天狗棚山まで登ろうと計画を立てていると、旅人はこれから武州方面へ向かうとし、一行に別れを告げるのだった。