イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」ほか、おすすめのビジネス書オーディオブック4選

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」ほか、おすすめのビジネス書オーディオブック4選

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」の概要を、詳しくご紹介します。仕事でバリューを出すために、正しい問いを立てることが不可欠な理由とは?そのほか、戦略的に仕事に当たるために役立つ4冊を、合わせてご紹介します。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」など、仕事のスピードを上げる4冊

バリューの高い仕事をするために必要な、イシューの設定について解説した、イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」。マッキンゼー出身の著者は、イシュー(課題)をやみくもに説く前に、イシュー(課題)の重要性を精査することが必要だと言います。イシューを見極めるための、3つの条件とは?そのほか、本書を含む、戦略的に仕事に当たるために役立つビジネス書4選をご紹介します。

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バリューの高い仕事をするためには、正確な問いを立てよ。課題解決の決定版
本書は、マッキンゼー出身の著者がバリューの高い仕事をするために必要な、イシューの設定について解説した本となっています。バリューの高い仕事の定義とは何でしょうか。著者は“イシュー度”と“解の質”という、2つの軸によってバリューが決定されるといいます。
縦軸に解の質、横軸にイシュー度を置いてマトリックス図を作ると、解の質とイシューの質が高い右上に属する仕事が、バリューのある仕事ということになります。
このイシュー度と解の質について、著者は次のように語っています。イシュー度とは“自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ”であり、解の質とは“そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い”であると。
世の中のビジネスパーソンは、解の質ばかりをもとめて、イシューをおろそかにしがちであると言います。しかし、イシュー度の度合いが低ければ、解の質が高ったとしても受益者(クライアントや顧客)にとっては、意味がないのです。
また、仕事のとっかかりにおいては、誰しもがマトリックス図において左下から始まりますが、イシューを見極めずに一心不乱に大量の仕事をこなして解の質を高め、左回りに右上に到達しようとするのを“犬の道”と呼んで否定しています。このやり方をしても、イシュー度が低い状態だと仕事のバリューは高まらないからです。つまり、イシュー度を上げてから、解の質を上げていくことが正しい手順になります。

それでは、正しく仕事のバリューを出すためには、どうすれば良いか、それを次の5つのステップに分けて解説しています。

“イシュードリブン―「解く」前に「見極める」
仮説ドリブン(1)―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
仮説ドリブン(2)―ストーリーを絵コンテにする
アウトプットドリブン―実際の分析を進める
メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる”

1つめのステップ、イシュードリブン―「解く」前に「見極める」をご紹介すると、初めの段階でそれが解決に足り得る本質的なイシューかどうかを、見極める必要があると解説されています。
本書の中で、良いイシューの条件として、次の3要件が挙げられています。

“本質的な選択肢である
深い仮説がある
答えを出せる”

まず“本質的な選択肢である”かどうかというのは、その結論によって大きく意味合いが変わるものである必要があります。つまり“本質的な選択肢=カギとなる質問”です。例えば、自社の製品の売り上げが落ち込んでいたとき、問題が自社の製品にあるのか、それとも広報戦略にあるのか、原因を見極める必要があります。自社の製品に問題があった場合、自社の製品をリニューアルする、しない、という2つの選択肢が売上という課題を明確に左右することになります。このように、課題の解決にあたって物事を進めるために、本質的な選択肢となっているかが重要なのです。
2点目の“深い仮説”では、イシューが本質的な選択肢かどうかを見極めた上で、深い仮説を立てる必要があると説明しています。深い仮説とは“一般的に信じられていることを並べて、そのなかで否定できる、あるいは異なる視点で説明できるものがないかを考える”ことが必要だと言います。たとえばあるシステムを自動化したい、というオーダーがあったとしても、そもそもその作業が必要なのか、という前提を覆すような視点が必要だということです。
そして、3点目の“答えを出せる”は、現在の技術やテクノロジーで答えを出すことが可能であるかどうか、ということです。どのようにアプローチしても、現状のやり方では答えを出すことが不可能という問題は存在します。そのイシューを立てた際に、それが現在において解決可能なのかを図っておく必要があります。

このポイントをチェックして、イシューを立てた後は、どのようにイシューを分解して分析を進めていくかという流れが詳しく解説されていきます。コンサル必見の書と言われる課題解決に役立つ本書ですが、一般のビジネスパーソンにとっても、日々の仕事に対して本質的な課題解決が出来るメソッドを手に入れられるでしょう。
続きが気になるという人は、是非オーディオブックで聴いてみてください。
  • 著者:安宅和人
  • ナレーター:西村不二人
  • 再生時間:04:55:35

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25万部突破。統計学入門書の決定版
本書は、統計家である西内啓氏による、これからの時代において統計学がいかに重要かを説いた本となっています。本書の冒頭では、なぜ統計学が重要なのか、その理由が語られています。例えば、著者は大学院時代、あみだくじで買い出しに行く担当を決めていたと言います。実は、このあみだくじは統計学を用いて、どこが当たりやすいかをある程度見定めることが出来るのです。さらに、ビジネスシーンにおいては、ある企業が送信していたDMの配信を、統計学を用いて顧客ごとに最適化することにより、6%ほど売り上げを伸ばすことに成功したと言います。
著者は、統計学の強みを“どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで最速で最善の答えを出すことが出来る”と言います。
本書の前半では統計学の有用性が語られていますが、以降は統計学を実際にどう現場で用いるかのメソッドが解説されています。例えば、顧客のデータが10万人分存在していたとしても、統計上は10万人のデータをすべて解析する必要はありません。全体のデータからサンプルとなるデータを抜き出して解説する、サンプリングという手法が用いられます。さらに、統計において誤差をどう考えるか、データにどう因果関係を見出していくかなど、統計における基本的な考え方が明かされていきます。
統計学の本でありながら、基本的な考え方を体系的に学べるため、難しい数式などはそれほど登場しません。マーケティングなどに関わるビジネスパーソンであれば、是非一度は聴いておきたい本となっています。
  • 著者:西内啓
  • ナレーター:渡辺博之
  • 再生時間:07:02:31

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競合を圧倒する事業モデルを作るには、ストーリーが重要だった!?
本書は、優れた事業モデルに存在する、ストーリーとしての競争戦略を解説したものです。通常、戦略を立案する際に、競合の調査や自社の強みの分析などを行い、打ち手としてのベストプラクティスをを打ち出しています。著者は、こういって生み出されたベストプラクティスの数々は全て単独で存在しており、有機的に相互に繋がっていないと言います。
ストーリーとしての競争戦略とは、戦術などの事象が有機的に紐づき、前後に繋がりを持ちながら、全体として統合されているものなのです。つまり、他者との違いを作った上で、戦術などの構成要素の間に因果関係があるものがストーリーとしての競争戦略なのです。
このストーリーとしての競争戦略の例として、小型モーターを手掛けるマブチモーターの例を挙げています。マブチの競争戦略は、大量生産によるコスト競争力で勝つ、というベーシックなものでしたが、大量生産に繋がる打ち手として、モーターの標準化を行います。今でこそ、モーターの標準化は当たり前でしたが、当時は禁じてであり、個別の企業に合わせてモーターをカスタムするのが普通だったのです。
このモーターの標準化という打ち手を行ったことにより、大量生産が可能になり、規模の経済が働き、低コストが実現する、という一連のストーリーが可能になったのです。
各戦術が有機的に紐づくストーリー戦略とは、このような事例を指します。
本書の中では、どのように他社と差別化し、どのようにストーリーを作るべきかのポイントが解説されていきます。他社と差別化する手法は、SP(ポジショニング)かOC(組織能力)の2つに分類されます。SPとは、他社と異なるポジショニングを取ることで独自性を持つことです。何をやり、何をやらないか、という点が重要になります。
一方OC(組織能力)は、競争に勝つために、組織において独自の強みを持つことです。他社と異なる組織文化やオペレーションシステムを持つことで、競合を圧倒します。例えば、カイゼンでも知られるトヨタが誇る現場のオペレーションシステムは、優秀なOC(組織能力)と言えるでしょう。

さらに、本書の中では戦略ストーリーに必要な5Cなども解説されていきます。
“・競争優位(Competitive Advantage)
・コンセプト(Concept)
・構成要素(Components)
・クリティカル・コア(Critical Core)
・一貫性(Consistency)”
本書では、この5Cを1つづつ丁寧に解説しています。さらに深く知りたいと思った人は、是非オーディオブックを聴いてみましょう。
  • 著者:楠木建
  • ナレーター:鬼塚啓之進
  • 再生時間:17:33:09

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2500年を経ても色褪せない、ビジネスパーソン必見の戦略指南書
2500年以上前の中国にて、将軍だった孫武によって書かれた戦についての指南書、孫子の兵法。2500年経った今も、優れた戦略の教科書として、経営者などを中心に読み継がれています。本書は、孫子の兵法をしたためた孫武の結論を先回りし、現在のビジネスや日常生活に転用できるように解説した本となっています。
孫子の兵法の中で、もっともフィーチャーされるのが“不敗”が一番重要であるという主張です。戦うのは、100%の勝ちを確信できる、有利な状況のときだけ。自分が不利な状況の場合は、止める勇気を持つことが重要だと言います。
また、勝つためには定石を身に着けることが必要だといういうのも、有名なエッセンスです。たとえ天才であっても、定石を身に着けた凡人には負けると言います。自分らしさを身に着ける前に、まずは型を学ぶことが重要なのです。

また、勝機やチャンスを自ら作り出すことは出来ない、というのもビジネスパーソンには身に染みる言説でしょう。戦において、勝機を見出せるかどうかは敵の態勢いかんに関わって来るので、自分たちで勝機を作り出すということは出来ないのです。自らに出来ることは、その勝機のチャンスを待つために、負けない状況を作ることなのです。
ここで紹介された教えは、現在の日常に活かすことが出来ます。例えば、勝つためには定石が必要という主張は、営業にあたるビジネスパーソンであれば、まずは基本の営業トークを身に着けることが重要であるということです。また、勝機やチャンスは待つことしか出来ないという考え方は、恋愛において考えれば相手の感情の向きが変わるのをひたすら待つ、という風に転用できるでしょう。
このように、孫子の兵法にはビジネスシーンなど日常生活に役立つエッセンスが詰まっています。現在に転用出来るように分かりやすく解説されているので、是非一度聴いてみてはいかがでしょうか。
  • 著者:鈴木博毅
  • ナレーター:山田晴久
  • 再生時間:05:43:27

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」ほか、おすすめのビジネス書オーディオブック4選

今回はイシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」ほか、戦略的に仕事に当たるために役立つ、ビジネス書4選をご紹介しました。
時間は有限なので、目の前のイシュー(課題)に場当たり的に向かう前に、本当に重要かどうかを見極める必要があります。
統計学にしても、ストーリーとしての競争戦略にしても、孫氏の兵法にしても、まずは大局観を持って何の課題に取り組むべきかのパス作りに重きを置いています。
今回ご紹介したオーディオブックを聴いて、大局観を持った上でイシュー(課題)に対する見極めの目を養いましょう。
また、今回ご紹介した以外にも、多数のビジネス書オーディオブックがあります。気になる人は、下記もチェックしてみましょう。
おすすめビジネスオーディオブック~若手ビジネスパーソンから管理職まで~


「好き嫌い」と経営
著者:楠木建
ナレーター:佐々木健
再生時間:09:52:41
ランチェスター思考 競争戦略の基礎
著者:福田秀人(著) ランチェスター戦略学会(監修)
ナレーター:鬼塚啓之進
再生時間:07:11:58
最高の戦略教科書 孫子
著者:守屋淳
ナレーター:西村不二人
再生時間:09:37:06
知的戦闘力を高める 独学の技法
著者:山口周
ナレーター:和村康市
再生時間:06:43:42
企業参謀(2014年新装版)
著者:大前研一
ナレーター:矢島雅弘
再生時間:10:55:48

さっそく「ListenGo(リスンゴ)」で聴こう

こちらでご紹介したオーディオブックは、すべて「ListenGo」で聴くことが出来ます。 まず初めにアカウントを作成するといったかんたんな手続きが必要になりますので、やり方をご紹介します。

オーディオブックとは?

ナレーターや声優が朗読した本を、聴く読書のことです。臨場感たっぷりの朗読で、本の内容をじっくりと楽しむことが出来ます。

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